にんげんのふく 5
第一弾。
詩 ウチダゴウ
染め 金井工芸(泥染めと泥藍)
どの位の人と土地が関わりがあるのだろう。旅をしながら服は作られていく。
詩 ウチダゴウ(長野県)
翻訳 マツシマユキ(奈良県)
染め 相澤染工場(埼玉県)
金井工芸(鹿児島県)
坂由加里(東京都)
ソメヤスズキ(岡山県)
宝島染工場(福岡県)
プリント 丸昇(愛知県)
縫製 サンカーベ秋田(秋田県)
生地商 ジョイテックス(東京都)
生地染色 土田産業(群馬県)
編み 紀南莫大小(和歌山県)
紡績 大正紡績(大阪市)
綿 ギザ綿(エジプト)
サンホーキン綿(アメリカ)
服は何を着ているのだろう
歯車同士がクルクルと動き、時計の針が進む。
歯車同士は隣の存在しか知らない。遠く離れた所で同じようにクルクルと回る歯車の存在は知らないが一つの針を動かしている。
それは服を作ることに似ている。
そして、その先の服を買ってくれた人の、旅というのか物語として続いていく。
何か一つのできごとのように。
服は何を着ているのか。僕は人だと思っている。
一つ一つ長く大切に関わりができると良い。
服を作る上で環境の事を考えることもあるが、結果的にそれを考えた先には人がいる。この地球上に大切な人たちがいるから、長くいられるように何かできないかと考える。だから、人が大事なんだなと。
コロナになって、なかなか会える機会が無くなったが、作り売り続けることで、関われる人たちと何かしら繋がっている。まだまだかもしれないが、服が手紙のように皆さんに心地よさと何かの活力になったら幸いです