よはくのものづくり 大正紡績
よはくのものづくり
「本当の良い糸=トレーサビリティーのある原料をつかう」
この仕事をはじめたときに、最初やることがなくて、秋田の縫製工場によく行っていた。
その当時、日本製のあるブランドさんの仕事をしていて、生地を裁断していると、その生地がほかのものより、とんでもないくらい肌触りがよかった。
そのブランドさんは、大阪にある大正紡績さんのオリジナルの糸を使っていて、自分がブランドをやるなら、いい糸といい編みの背景で、ものづくりしたいと思っていたので、いつか大正紡績さんの糸を使いたいというのが夢だった。
下請けでいろいろな服を作ってみて分かった事は、高級な糸はハイブランドでしか使えないぐらいの設定になっていて、一般の人が着心地として経験できない。
手に届くくらいの価格でいい糸と言われるものは、だいたい数%だけ使っていて、あとは他の原料を混ぜて作っていたりする。
100%の高級糸を使うと、服になった時にすごく高くなってしまう。
値段が高いと、良い素材なんだけど着られる人が限られちゃうから、
自分でブランドを始めたときは、自分の思う値段でそんなに高くならないように作りたいと思っていた。
日本の工場で作っている良い生地を、もっと身近に着て欲しいなと思った。
それを実現したくて、yohakuを始めてからずっと作り方と販売の工夫をしてきた。
生産を工場の流れに合わせる、適量を作ること、生産から販売まで状況に合わせて柔軟に変更できること、など。
普通だったら2~3万円する、すごい高級綿のTシャツを、yohakuだと5~6千円で着られるというのは、とても大事だなと思う。
いろいろとやってみて、少人数でやることで可能なことがあるのではと思うようになった。
大正紡績さんと繋がりができたとき、すごくうれしくてテンションが上がった。それで、せっかくなら一番いい糸を使いたかった。
まずは、サリーさんの茶綿とグリーン綿、インドの最上級品種ラキシマンさんのSUVIN GOLDを、yohakuの定番素材として使った。
大正紡績さんは、農家さん(綿花を育てている人)との人づきあいを大事にしていて、トレーサビリティー(生産過程の追跡ができる)が完全にとれるところも素晴らしいと思う。
本当に良い糸(生地)は、トレーサビリティーとサスティナビリティーを大切にしている。それが結局、着心地につながっている。
yohakuは、着心地という面で、本当に癒されたり、長く着続けられる良い服が作れたらいいと思う。
大正紡績さんの糸でつくった生地
茶綿裏毛(ちゃめんうらけ)
茶綿サーマル
グリーン綿 ガーゼ裏毛
グリーン×ブラウン綿
SUVIN GOLD(スビンゴールド)