2024-01-20 | ブログ
ふくをつくるということ
素材を作るときに最初に考えていることは、まずは自分が着られる素材を考える。
私は幼い頃から肌が弱く、冬はすぐに乾燥して肌が赤くなり痒くなってしまう。ウールや合成繊維を着ると肌が赤くなり痛みや痒みが出てきてしまう。
だから、素材は天然繊維で肌触りが良いものを作るようにしている。
ウールでも繊維長が長いものや、ウールに綿を混紡する(まぜる)ときも良い綿を選ぶ。そうすることで、なめらかで柔らかくちくちく感が少なくなる。
オリジナルの生地を作るとき、いつも自然と肌が弱い基準で素材や形を考えていいて、それがもしかしたら、皆さんが言ってくれる気持ち良さの理由なのかと思っている。
皆さんからyohakuの服は気持ちが良く、結局着てしまうことが多いと聞きます。
それは、作っている物として本当に嬉しく、また良い素材や形を考えたいとワクワクもしてきて、そして、感謝がじわじわと湧き幸せな気持ちになる。
そんな循環がわたしにとっての、ふくづくりの原動力になっている。昨年は、そんなことに気がつけた一年でした。