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ブログ
2023-08-03 | ブログ, 服のこと

よはくのものづくり 製品染(せいひんぞめ)

季節の色を着る

製品染は、服の加工方法の1つで、Tシャツやワンピースなど服の形(製品)になってから染める技術です。

その季節や気分にあった色を着るというのがテーマで、数年前から「yohakuかんかくコレクション」として始めました。

染める色は、1人のアーティスト(画家)の画集から、そのときの自分たちの好きな色を選んでいます。

1人のアーティストの色彩から選ぶと、アイテムの中でどの色を組み合わせても調和して、一枚の絵の中に溶け込むようで面白いです。

昔やっていたワンピース10色展みたいなのとか、とにかく色をたくさん感じてほしいと思ってやっています。

使っている生地は、再生の生地

残反(使いきれずに余ってしまった生地)の中から、白やキナリの染まってない状態の生地を買って、製品染めをして作っています。

旬の色を着るというのが製品染めの楽しみなので、せっかくだから余っている生地を使って、その時の色を加えて再生させています。

気持ち良い作り方 生産性の話

製品染めは、生地の裁断が1回だけで終わります。
普通は4色の生地を裁断するとしたら、生地をとっかえひっかえ4回裁断しないといけないけど、製品染めだと1回でまとめて100枚とかを裁断できるので、工場の生産性がとてもよい作り方です。

例:
生地が4色あると、100枚を4分割
25枚×4回裁断する

製品染(白やキナリの生地)
いっきにまとめて100枚裁断できる

縫うときも、綿糸(染まる糸)の同じ色で縫うので、途中でミシンの糸を変えなくていいので、一気に縫えて、それも生産性がすごく良いです。

そういう意味で製品染っていいなと思っていて、時々季節に1度くらい作っています。

縫製工場から届いた、生成りの状態のTシャツ

染める色ごとに分けて、染色工場へ送る


縫製した後に、黒沼さん(染め屋さん)で染めるという工程がまた好きで、ここで初めて色を分けて染めてもらうのですが、通常の生地染めのものと違うのが、60度から80度の高温で染めて、その後乾燥機に入れるので生地がつまって、ふっくら感がでます。

黒沼染工場(東京)

ワンウォッシュしたのと同じで、生地のノリが抜けて風合いがすごくいいのと、素材によって斜行(しゃこう=くにゃっとする)したりもするから、
そういうのも、カットソーならではの洗いざらした感じがして、着た時の瞬間から気もちいいと感じられるのが製品染の良さです。


夏から初秋にかけての製品染めシリーズ
季節の色を楽しんでみてください。
(商品名をクリックしていただくとonline shopの詳細がご覧いただけます↓)

ツートーンカラーワンピース  全6色

ステテコパンツ 全5色

→line Tシャツ (サイズ2.3) 全6色

ハーフパンツ  全6色

オーガニックコットン ワイドプルオーバー 全3色

イージーワイドパンツ  全3色

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