2021.12.31
今年もありがとうございました。
今年は私たちの中で1番のチャレンジであり、気づきを教えて貰えたのが茶綿栽培でした。
来年の1月から鳥越店舗では綿繰りと茶綿回収をします。
綿を育てることで、服の違う側面が見えてきました。
トレンドや機能性、デザインやライフスタイルの服ではなく、なんと言えば良いのでしょうか。
育む、繋がり、喜び、不安、諦め、愛おしさ、雨、空、寒い、暑い、太陽、土の匂い、虫、鳥、風、腰が痛い、季節の変化していくグラデーション、色々な自分の気分の気づき。
これから、綿と種を外し、糸にして編んで布にそして服になっていきます。服を作るのに1年以上かかります。
これからの過程の中でどんな気分がまっているのか楽しみです。気分の服はどんな着心地なんだろうと。
こんな時だから、自分の中から出てくる気分や気持ち。
誰かにやらされる事では無く、自分がやりたいと思う気持ちを大切に行動していくことが大事なんではないかなと思いながら、ここ数年行動してます。
そして、来年も自分達が楽しいと思えるモノを作ることで、その先に皆さんの笑顔が見えるのではないかと思います。
来年もよろしくお願い致します。
では、良いお年を。
茶綿回収します(種から始まる服作り watanabe cotton project)
今年の春からはじまった、茶綿のタネを配りそれぞれの環境で育てて、
綿(ワタ)がはじけて収穫できたら皆さんから回収して、生地にして服にするプロジェクト。
今年は、16名くらいの方が育ててくれています。
種を配る時期が少し遅かったり、はじめての経験の中、皆さん日々観察して愛情たっぷり育ててくださり、本当にありがとうございます!!
コロナ中でなかなか直接会えずとも、茶綿栽培のおかげで、コミュニケーションできたことも嬉しい日々でした。
すでに余白へ届けてくれた方もいらっしゃいますが、来年1月の綿くり体験イベントに合わせて、皆さんのワタも回収させていただきます。
お店に来られる方は、手動綿くり機でぜひ種とワタを分ける体験をしてみてください。
(どなたでも体験できます)
2022年は3月~4月頃に、茶綿のタネを配りますので、栽培してみたい!という方は、お知らせを楽しみにお待ちください。
綿(ワタ)の回収方法🌱🌱
① 余白店舗に持ってくる
② 郵送する
〒111-0054
東京都台東区鳥越2-2-7 余白
*1月末までに回収できた綿は、来年の生地に入れさせていただきます
その後も随時回収はしています
*茶綿のタネは、福島県いわき市で茶綿栽培をされている起点さんから譲っていただきました。→起点
余白営業日 (1/7〜)
金 13:00-18:00
土 12:00-18:00
よはくの景色
備後パンツ
つぶつぶ つぶやき
来年のスケジュールが決まった。
継続できる小さな情熱と心の選択を大事にしながら引き続きやっていこう。
和洋折衷パーカー
備後パンツを作ると必ず裁断屑がでるので、なんとなく勿体ないと思い集めていた備後絣のハギレ。
何に使うかは特に決めてもいないので、作るたびにでる裁断屑を工場から送って貰っていた。
もしかしたら、備後絣の機屋さんに見学に行ったときに作る過程を見たからかもしれない。おばあちゃんが糸を括ったり職人の方が草木や藍で染めたりシャトル機で織っていたのが記憶に残っていたからか。
機屋さんにあった古い時計がチクタク動く針の音と機械のガシャガシャという音が混ざり何だか過去なのか今なのか時間の感覚を忘れてしまったのを憶えている。
来年から、なまえのない服というシリーズを始めます。
それは今迄の余白のプロダクトをギュッとした感じになるかと思います。
これまでに色んな方法で作ってみて、何となく今作りたいと思う方法が見つかったのでやってみようと思います。
それのまずはテスト版にちかいかもしれない。
日本の布、ハギレ、残反、日常着、一点一点違う柄、そんな要素が入った和洋折衷パーカー
残反から残糸、反毛から和綿栽培、そして裁断屑。
資源を無駄なく使い切れるように作り、気持ち良く着たおしてゴミで燃えて灰になって無くなるまでの過程を大切にしているのが余白です。
そんな一貫のテスト版なまえの無い服です。
店舗・オンラインショップで販売いたします。
特にゴールはない話
昨日、福島県のkitenさんの茶綿畑に伺った。
種を植えてから数ヶ月が経ち沢山の綿がなっていた。
綿の収穫をさせて貰った。ここまでなるまでの時間と労力を考えると本当にこの人達は凄いなと思う。この先進国で綿花を育ててそれを商いとしてやっていることに、ただ尊敬しかない。
服の日本製は全体の服の2%、そして国内の綿花栽培は0.002%。
本来なら海外で服を作るのが普通なんだと思う。なんで、コストが高くなる日本で作るのか。高齢化が進み廃業をしていく工場が沢山あるのになぜ?
たぶん、服を作る時に必ずそこに人がいる。
だから、余白でやる意味があるのだと思う。
綿の収穫をしていると昔の人に想いが馳せる。昔は村の人たちで収穫をしていたのかな。
自分達に必要な綿を作り、それを冬の間に糸にして織、布にして服にしていたのかな。そして、春が訪れ服を着る。そうか、服は春に向けて作っていたのかな?
そして、余った布は他の地域に持って行かれ商いになったのかな?
綿を植え、草を刈り、綿を収穫する
それは、皆で手伝いながらやり、自然の中に同化していき豊がそこにあったのかなと。
そんな勝手な想いを巡り巡った。
kitenさんから、今までに育てて残っていた茶綿の種付きを30キロ売って貰った。
工場から30キロの裁断屑を送って貰った。同じ筈の綿が、全く違う存在になっていた。
茶綿の30キロは重く、捨てる裁断屑の30キロは軽く感じた。同じ綿なのに全く違うモノになってしまっていた。
本来は変わらない綿。
裁断屑でハンモウして生地を作った。
今回の感覚展にむけて裁断屑を染めてみた。
何が私たちにできるかわからない。
なにか未来にむけて次の世代に渡せるものができたらと思いながら続けていくことしか今のところはできない。
禅の友 2021 11月号
禅の友 2021
11月号の「いま伝えたいこと」で、余白を取材していただいた様子が掲載されています。
聞き手&ライターのれいこさんは、”種からはじまる服づくり”に友だちと参加してくれていて、余白の取組みに興味を持っていただいたのがきっかけで、お茶するみたいにお話したいとの一声で、取材していただきました。
働くきっかけや、自分が見てきた余白の服づくりの取組み(再生から茶綿栽培まで)についてお話しています。
当日はボイスレコーダーなし、れいこさんの記憶に残ったことのみ書いていただいてます。
屋上でお茶しながらこんなにもリラックスして取材を受けられたこと、
真剣なときこそリラックスな2人、かっこよかった。れいこさんとカメラマンの咲子さん、ありがとうございました。
そして、余白 で働く時間の中に、自分のことも自然とまざっていられる、ありがたい環境に感謝しています。
禅の友2021 11月号は、店舗に数冊ありますので、ご興味のある方はスタッフへお声がけください。
writings 三須れいこ
photos 園田咲子
ハンモウ
ハンモウ(反毛)
ハンモウに出会ったのは、20年近く前。
秋田の工場の裁断場で裁断をしている時に、袋いっぱいになった裁断屑を運送会社で何処かへ送っていたのが始まり。
いつもは、裁断屑は廃棄処理場に車の荷台に一杯に詰めてそこで廃棄をする。なのに、なぜかその裁断屑は何処かへ送った。
その裁断屑がどこに行ったのか聞いてみたが、詳細はわからなかった。
年月は過ぎ、なんとなくあの裁断屑を何に使えるか調べてみるようになった。何となくだが、裁断屑を糸に戻すことができるとわかった。
裁断屑を追いかけてから、数年が経ち。愛知県の岡崎市に反毛組合があることがわかり、僕は電話をした。もう15年近く前になるが、その当時の反毛組合の理事長が電話にでてくれて色々と教えて貰い、見に来て良いと言われて、すぐに向かった。
その理事長には、親切に反毛の仕組みに関わる工場を5カ所くらいを見学させて貰った。私はただただ驚いた。大きなミキサーのような機械で何度も服が裂かれて綿になるところを見て本当にビックリした。
そして、分からないがこれをやりたいと思った。ただ、この反毛をやるにはかなりの量が必要だった。
帰り際、理事長は君みたいな若い子が、興味を持ってやりたいというのは始めてだから、少ない量でもやってみるよと言われたのが嬉しかった。
その当時アパレルの下請けをしていたので、全部のお客さんに反毛やりましょうとプレゼンをした。皆さん、興味を持ってくれたが、1回位しかできないから続けられないというのが分かり諦めた。
反毛は素材というよりも、仕組みでありぐるぐると回す事に意味があるのと、私だけでは反毛にした生地を回せないと思ったから諦めた。
そして、自分で販売できるようにならないとぐるぐるまわせないと思った。
そして、諦めたけど、諦められなかった。
つづく
反毛の話をすると長く、想いが重い話になる。ハンモウに出会ったのは20年近く前に秋田の工場で裁断を手伝っている時に、裁断屑をどこかに送ったことから始まる。そこから、その何処かを見つけるまでの道のりとその後の出会いや偶然で、今回の反毛に辿り着いた。これから、どうなっていくか楽しみです。
この反毛をやる事で和綿栽培を始めるキッカケになった。色々と繋がっていく。全ては人との繋がりでできていく。
現在、余白鳥越店で、展示販売をしています。よろしくお願い致します。
余白
東京都台東区鳥越2-2-7
営業日
金曜 13:00-18:00
土曜 12:00-18:00
1点もの 備後パンツ 藍泥染め
備後パンツ 藍泥染め
奄美大島の金井工芸さんで染めていただいた1点もの泥染めアイテムを、店舗通販にて紹介させていただいてます。
3つめは、備後節織の生成りのパンツを藍染め×泥で染めたものです。
金井工芸さんから1点ものがいろいろと染め上がってきたときに、これは!ぜひ誰かに着て欲しいと思いました。
黒のように見えますが、自然の光に照らすと、深いグリーンやネイビーのようなとても不思議な色合いです。
大きめサイズですが、気になった方はDMお待ちしております!
それぞれ1点ずつの商品ですので、余白店舗通販で紹介させていただきます。(ご購入の方法は下の方をご覧ください)
綿100%
すけ感 なし
洗濯機使用可(白いものとは別に洗ってください)
¥18000+税
藍+泥染め(深い紺色)
サイズ 4(女性LL、男性Lサイズくらい)
ウエスト 70-90
ヒップ 118
股上 38
股下 68
総丈 105 (cm)
着用者 身長 175cm
<販売期間>
無くなり次第終了
【余白店舗 通販方法】
Instagramのメッセージまたはメールにて、下記内容をお送りください。
ご質問がある場合もこちらまでメッセージください。
・商品名
・色名
・お名前
・メールアドレス
・電話番号
・商品送り先のご住所
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